世界遺産、インスタントラーメンによる自然破壊問題発生中

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韓国・済州島にある漢拏山(ハルラ山)は、標高1950メートルで韓国で最も高い山であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。しかし、現在この美しい山で自然破壊の問題が発生しています。その原因は「ラーメン」です。

問題の詳細

漢拏山では、山の植物が大量に枯れる被害が報告されています。登山道沿いでは、捨てられたラーメンの容器や割り箸が散乱しており、ラーメンスープが雪をオレンジ色に変色させています。これが問題視されています。

ラーメンスープは塩分と油分が(韓国産なので唐辛子も)多く含まれており、これが土壌に悪影響を及ぼしているのです。具体的には、スープの塩分が植物の根の水分吸収を妨げ、植物が枯死する原因となっています。

韓国のラーメン文化

この問題の背景には、韓国国内に根づいたラーメン文化があります。韓国では、インスタントラーメンを屋外で食べることが一般的で、特にソウル中心部を流れる漢江(ハンガン)沿いではピクニックの一環としてラーメンを楽しむ風景がよく見られます。この文化は「漢江ラーメン」として親しまれ、人気ドラマやテレビ番組でも描かれるほど一般的です。

実は、韓国は一人あたりの即席ラーメン消費量が世界2位であり、出先でもラーメンを楽しむ文化が定着しています。この文化が漢拏山にも広がり、観光客が山頂でラーメンを食べる写真をSNSに投稿することがブームとなっています。

現在の状況

漢拏山のふもとにはカップ麺が大量に販売されており、タンブラーの貸し出しサービスも提供されています。登山客の多くは、山頂でラーメンを食べるために登山しており、その目的はSNSへの投稿です。しかし、飲みきれなかったラーメンスープを山に捨ててしまう観光客が続出し、これが植物の枯死を引き起こしています。

対策と取り組み

漢拏山の管理団体は、以下のような対策を講じています。

  1. 清掃作業:
    • 山中のごみを定期的に清掃しています。
  2. 啓発活動:
    • スープを捨てないよう観光客に呼びかける看板を設置しています。
    • 「スープ半分+水も半分」にしてラーメンを作り、スープを飲みきるよう促す看板も設置しています。
  3. 環境保護活動:
    • 地元住民や環境保護団体と協力し、環境保護活動を推進しています。

結論

漢拏山の自然を守るためには、観光客のマナー改善と適切な廃棄物処理が必要不可欠です。美しい景観と豊かな自然を次世代に引き継ぐため、私たち一人一人が環境保護の意識を高め、行動を見直すことが求められています。

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